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東丹沢不動尻渓谷





不動尻の滝


東丹沢不動尻渓谷を歩く(2017-04-02)
厚木市広沢寺温泉の奥の以前キヤンプ場があった不動尻周辺を渓流撮影兼ねて歩いてみた。ページのタイトルをどうするか迷ったが、厚木市のHPに"不動尻渓谷" という名前で案内されていたので、その名称とした。

広沢寺温泉の前の道を進み、二の足林道に入り、林道ゲート手前の駐車スペースに車を置く。 山歩きを始めた2000年ごろは、この辺はしょっちゅう歩いていたが、今や断片的記憶しかなく見るものが新鮮に見える。 緩やかに林道を登ってゆくと、記憶のある山の神隧道に至る。200m位ある真っ暗なトンネルを先の出口の明かりを手かがりに進んでゆく。 トンネルを抜けて少し下ってゆくと開け、右には谷太郎川を隔てて三峰山の稜線が、正面には残雪の大山が見られる。 右の斜面にはフサザクラ、キブシ、サンシュ、ヤシャブシ等が見られ、冬枯れに彩りを添える。特にフサザクラが多く驚かされる。以前は登ることだけに気をとられていたが、 今は写真をやりだしたせいか被写体探しの目線で周りを見るので、いろいろと今まで気にしなかったことに関心が向く。

右下の渓流が段々近くなってくると、左に水の少ない、10m位の滝が現れた。今は野草が咲きだす芽吹きの時、よく見るとネコノメソウが 咲いている。滝と一緒に写し、早春の時をあじわう。 平坦になると林道は終点となる。谷太郎川の橋を渡ると、右後ろから煤ケ谷からの山道を合わせ、林道のような広い山道を緩やかに登ってゆく。 谷太郎川は急流となり、幾つもの小滝や滑を流れ下っている。まさに不動尻渓谷という名前にふさわしい渓流が続く。やがて、堰堤の滝の手前に黄色い塊、ミツマタが見えて来る。 今はミツマタの時期、ミツマタというと丹沢でもヤビツ峠付近が知られているが、ここでもわずかであるが見れて得した気分になる。 更にさかのぼると、沢は二俣に分かれ、左俣を橋で渡ると、昔キャンプ場だった広場、不動尻につく。その背面の杉林にも、おっと驚くようなミツマ タの大群落が広がっている。昔、こんなに群生していたら記憶にあるはずであるが、それがない。ここ15年余で大分増えたようである。

ミツマタの観察は後にして、更に右俣の沢沿いの山道を行くと、左上斜面に大山への道を分ける。今回は渓流の撮影も兼ねているので 更に渓流沿いに三峰山への山道を行くと、鎖場となり、比較的大きな滝が現れる。ここで昼食かねて、滝の写真、ハナネコノメソウの写真を撮影する。 この後、二俣まで戻り、左俣の沢沿いのミツマタの道を行く。100mも行くと、ミツマタは無くなったが、右斜面の上を仰ぎ見ると、 遙か上まで群生している。そして、森の作業道が大きくジグザクと登っている。どこら辺まで群生しているかと登ってみたところ 、先ほどの大山への山道と合わさる直下あたりまで群生し、広大な群生地となっていた。


(地図・ガイド)
・ 昭文社「丹 沢」

(コースタイム)---写真写しながらの参考値で、約1万歩です。
ゲート9:49---山の神隧道10:00---林道終点10:30---不動尻(二俣・キャンプ場跡)10:50---クサリ場・滝11:07〜44--- 左俣ミツマタ群生地12:04〜14---(作業道を登る)---大山山道合流点13:02〜30---(作業道を下る)---不動尻14:17---ゲート14:56






山の神隧道を抜けると










ハナネコノメソウ





不動尻のミツマタ







Canon EOS M5 / EF-M18-150 IS にて撮影