A.山歩き/2.山紀行/・・鎌倉中央公園から台峰緑地home


桜咲く鎌倉中央公園から台峰緑地


鎌倉中央公園にて


桜咲く鎌倉中央公園から台峰緑地(2012-04-10歩く)
今まで、主に晩秋から冬場、初春の時期にかけて、鎌倉のいろんなハイキングコースを歩いてきた。そこで、 新たに気付いことは、見事な山桜の大木が多いことであった。いっか桜の咲く時期歩いてみたいと思っていたが、桜の咲く時期は他の山も呼んでいて なかなか機会がなかった。ようやく、この度、タイミングが合って、鎌倉中央公園からまだ歩いていなかった台峰緑地を結んで歩いてみた。
台峰緑地とは鎌倉中央公園の東側の丘陵と谷戸で、鎌倉中央公園、山ノ内配水池、北鎌倉女子学園グランド、山崎小を結ぶ領域のようである。 今回は、鎌倉中央公園を歩いた後、山崎口付近から東側の尾根に取り付き、山ノ内配水池施設を経て、尾根道を北鎌倉女子学園グランド、山崎小と歩いた。

大船駅前からバスに乗って着いた鎌倉中央公園の正門付近(清水塚口)の桜は、まさに満開まっただなかであった。池の方に降りてゆくと、 桜の他に芽吹きの淡い緑の輝きが目に入ってくる。それに誘われて右の森の方に緩やかに回り込みながら登っていった。
ヤマブキが咲き、ミズキの新芽が蝶のように舞っている。山桜の花の淡いピンクと赤褐色の 葉っぱとが混じった梢が青空に伸び、芽吹きの淡い緑とのコントラストが美しい。また、道の脇にはギブシが垂れ下がり、モミジも冬芽を開葉し陽に透き通り、下にはスミレが咲き、林縁も春の競演である。 疎林の広場を過ぎて、森に入ると、山桜の大木が常緑樹の間の空を覆いっている。ソメイヨシノのように華やぎはないが、空は赤褐色の葉っぱ模様のレースで覆われている。
森を降りると農家風休憩舎のある谷戸の広場である。右奥に谷戸が広がり、山桜や新緑の塊が点在する尾根が連なっている。谷戸の奥にどういう風景が展開しているかと、 右に入ってゆく。林縁には山桜が咲き、その傍の田んぼではコサギが餌を探している。本当にのどかである。東谷にいたると、 右に回り込み、森に登ってゆく。天を覆う山桜の大木を写したりしながら行くと、また、谷戸の農家風休憩舎のところに降りる。今度は左に行く。間もなく山崎口である。ここは外へ出ないで左折し、まだ廻っていない芝生の広場と池へ行く。これで大体隈なく廻ったことになる。芝生の広場で昼食とした後、台峰へ向かうことにする。

今回は地形図にあって気になっていた鎌倉中央公園の東側の尾根を歩くことにする。地形図では山崎口を出てから尾根に上がる山道があるが、公園内からも尾根に上がる道があるかもしれないと思い、下に添付の「鎌倉中央公園map」のG点から尾根の方に行ってみた。 広い道は尾根のふもとで終わっていたが、山道が尾根に向かって上がっている。それをたどって行ったところ、正規の山道 に突き当つた。ここを右に行く。少し行くと、尾根道と巻き道に分かれているが、巻き道の方が踏み跡がはっきりしているので、巻き道を行く。 杉やアオキなどの薄暗い道で期待したほどでない。やがて、また、T字路に突き当る。これは山崎小の方から来た山道と思われる。ここも右に行く。
少し行くと、先に珍しくハイカーが二組ほど見える。何事だろうとおもったところ、笹の切り開かれた広場の先に満開の見事な大木の山桜が立っている。 ハイカーの話しによると、最近笹が刈られて、全貌が見えるようになったとのことである。この後にも一か所根元から枝別れした大木にも出会った。
公園の敷地を右下に木々の間から時々見ながら行くと、梶原住宅地の奥の路地の公園梶原口にでた。ここからは住宅地を桜並木の車道にでて、左に山ノ内配水池を目標に上がって行く。 そして、配水池施設の角から左に林道位の巾の舗装された道に入る。 丁度台峰緑地の谷戸を馬蹄形に回り込んだことになる。
やがて、右側が開け、北鎌倉の六国見山あたりが眺望される。 広い道は終り、山道がY字に分かれる。ここは左側の尾根道を行く。山桜の大木が天を覆い、それを過ぎると、左側が明るい栗林のようなところとなり、その奥に 山桜がカーテンのように見える。また、この右は台峰の展望所となっており、ベンチがあり、畑の向こうには六国見山が見られ、点在する山桜と共に円覚寺の緑の屋根も見える。
ここで一休みして先に進むと、北鎌倉女子学園グランド脇にでる。このまままっすぐ行くと、北鎌倉女子学園の前を通って、北鎌駅に降りるだけである。 グランドの向こう北側にはまだ結構山桜が見える。地形図を見ると、まだ、尾根が北に続いている。もう少し、尾根を進んでみることにする。 グランドに沿って行くとグランド外れ左側に山道があり、これに違いないと入って行ってみる。
すぐ二股に分かれるが、グランド沿いの左の山道を進む。 常緑樹の山道で余りパッとしないが、やがて前方が明るくなり、小さなピークに高い一本の山桜が立っているのが見えてくる。よく見ると、周囲の雑木は伐採され、整備中のようだった。 台峰緑地は、鎌倉中央公園東尾根の山桜の大木、先ほどの展望所、この一本の山桜、等を中心にして整備を進めようとしているのであろうか。
左下に元は梅畑でもあったような広場が見えてきて、その林縁に沿って、左に回り込みながら僅かの間であるが急降下する。降りると右後ろへの道もあるが見送って真っ直ぐ行く。 ここからは山桜がところどころに咲く遊歩道のような尾根道を行く。子供たちのにぎやかな声が聞こえてくると、尾根も終わり、桜の多い斜面を右に 廻りこみながら下り、台集落の「さくら青少年広場」の脇の丁字路につきあたる。右に下るとバス停があるが、住宅地の小路が結構込入っていてわかりにくく、「小袋谷バス停」を尋ねながらバス停へと向かった。


(地図・ガイド)
・地形図 台峰map
鎌倉中央公園map

(特記事項)
・鎌倉中央公園行のバスは大船駅7番バス停、山の上ロータリイで下車。
・鎌倉中央公園の歩いたコースは「鎌倉中央公園map」に示す順です。
・台峰mapでH〜Jが新しく整備された一本桜のところのようです。
・バス停「小袋谷」からは大船駅行きに乗りました。

(コースタイム)
鎌倉中央公園11;06〜13;05--(公園東側尾根道)--梶原口13;34--山ノ内配水池13;45--展望所14;03〜15--グランド外れ山道入口14;22--尾根終わり(山崎小)14;36--小袋谷バス停14;48



鎌倉中央公園--春爛漫





鎌倉中央公園--谷戸風景





鎌倉中央公園--ボケと山桜





鎌倉中央公園--山桜とミズキ





鎌倉中央公園--ギブシ





鎌倉中央公園--谷戸の野草





鎌倉中央公園東尾根の山桜の大木





台峰展望所から円覚寺方面を望む


Canon EOS 60D / TAMRON 18〜270mm VC にて撮影