鎌倉・大仏坂切通し
(北鎌倉から大仏ハイキングコースを経て極楽寺へ)


海蔵寺の紅梅

鎌倉大仏坂切通し('05-01-28歩く)
冬の鎌倉。昨年は久しぶりにハイキングコースを絡めながらお寺を巡り花を写した。 今年もまた鎌倉を歩く季節になったが、まだ花は早いようなので、新ハイキング('05-1月号)の本に載っていた鎌倉大仏坂切通しを歩いてみた。 その本によると大仏トンネルの上が切通しになっているという。昨年大仏ハイキングコースを大仏トンネルまで歩いたがそのような 道は見当たらなかった。道標がないということはあまり歩かれていないように思い、興味が沸き歩いてみた。
今回は北鎌倉で降りて、ロウバイを写すために浄智寺に寄った。ロウバイは満開で、白梅はほころびだしたところであった。 そのあと切通しの亀ケ谷坂を通って海蔵寺に寄って花の様子をみてみた。先に咲いた紅梅は終わりに近づき、つぎの紅梅、白梅がほころ びだしていた。次に少し戻って化粧坂を上がって源氏山に登ってみた。源氏山には頼朝の銅像が立っていた。今年はNHK の大河ドラマが義経である。この山は今年は人気が出そうである。
軽い昼食をとった後、尾根道の大仏ハイキングコースを行く。 ところどころで中学生の修学旅行のグループと出会う。銭洗い弁天まで行くという。自分たちで鎌倉を歩くコースを決めたと思うがいまどきの 中学生にしては珍しい。そんなことで修学旅行生も歩くコースなのでわかりにくいところはないが大仏坂切通しの取り付き点 だけはわかりにくかったので以下詳しく述べる。
源氏山から森林浴をしながら約40分も歩くと鎖の柵のついた下りとなる。これを下るとTの字 の山道に降り立つ。ここを左にまた階段を下る。しばらく下って眼下に大仏トンネルからの道が見え出すと右側に低い赤い標柱が二本立っている。 二本の標柱の間を少し踏み跡の薄い山道が上がっている。これが大仏坂切通しの登り口である。
簡単に荒れた尾根に立つ。ここが大仏坂切通しなのか、大したことないと思う。すぐ下りだす。真っ直ぐ下に大仏トンネルへの舗装道路が木の間から 見える。あそこに降り立って終わりかと思ったら、少し下ると右にトラバース道があり、すぐまた切通しらしき道になった。 ここの尾根からの下りが大仏坂切通しでは急で滑りやすく一番危いところであるが、山歩きしている人ならどうと言うことない。
ここからは山をVの字に削った切通しらしい平坦な道となり、少し行くと真新しい「国指定史跡大仏切通」という標識が立っている。 ここが大仏坂切通しと納得するが、思ったより大したことないのでがっかりする。そしてさらに進むと斜めTの字の道になり、右を見ると民家が見え 、もう大仏トンネルに通じる道に下るのかと思う。
大仏トンネルに通じる道は方向からして左である。左斜めの方へと進む。 民家が見えた割にはなかなか下らない。そうこうしているうちに驚くような光景が出てきた。それは大仏坂切通しの核心部であった。 まさに"つわものどもがゆめの跡"であった。 結構長い切通しで、しばし、いにしえに引き込まれるようなおもいで歩いた。最後の迫力ある削られた大きな岩壁にはいろいろなものが掘り込まれており 、古い「国指定史跡大仏切通」の標識が立っていた。
ここから民家の脇を通って国道に抜けたところが「火の見下バス停」であった。 ここを大仏トンネルの方に戻り、トンネルをくぐってまた「大仏ハイキングコース」に少し登り返し、途中から左に階段を上ってゆく。かなりの数の階段である。 あえぎあえぎ登りきると長谷配水池にでた。ここで小休止した後左斜めの階段を下って行く。そして、しばらく静かな民家の道を行くと学校があり、 左折するとまもなく江ノ電の極楽寺に着いた。 


●コースタイム
北鎌倉10:10---浄智寺10:17〜50---亀ケ谷坂入口10:55---海蔵寺11:15〜35---化粧坂入口11:38---源氏山11:50〜12:00 ---大仏坂切通し登り口12:45---火の見下バス停13:08---トンネル出口(大仏ハイキングコース登り口)13:16---長谷配水池13:22〜28 ---江ノ電極楽寺駅13:46











浄智寺の古木




浄智寺のロウバイ




大仏ハイキングコース




以下、大仏坂切通し


































関東の駅百選 江ノ電極楽寺


[ オリンパスE-20にて撮影 ]