A.山歩き/2.山紀行/・・箱根の秋・千条の滝


箱根の秋・畑宿から千条の滝



千条の滝(ちすじのたき)

畑宿〜飛龍の滝〜鷹巣山〜千条の滝〜蓬莱園〜彫刻の森駅('09-11-15 歩く)
今年の4/18山桜の咲く頃同じようなコースを歩いた。秋はどういうものかと箱根の紅葉の名所である蓬莱園も含めて歩いてみた。 箱根の秋の休日の車の混みよう、特に午後の帰りのころの渋滞はすごい。そのことから、帰りは箱根登山電車で帰るコースとした。 なお、コース案内は千条の滝まで前回と同じなので省略し、紅葉や被写体などの状況を主体に紹介する。

Web箱根全山で見ると箱根の名所は紅葉見ごろとなっている。畑宿もそうかなと、バスの車窓から段々登ってゆく景色を眺め続けるが、畑宿に来てもあまりパッとしない。 夫婦桜のベンチから山肌を見るが、ホウの木であろうか、黄葉している大きな木が目立つ程度で、春のような華やかはない。まだ早いようである。
飛龍の滝まで、時々渓流の傍 を登って行く。前日の雨で水量がが多く、瀬音の響きが心地よい。また、白い流れも美しい。飛龍の滝付近は紅葉が大分進んできている。しかし、山肌は木々でさえぎられて見通しが良くない。 飛龍の滝の脇のモミジは大分色付いている。滝の上部の核心部は木の葉っぱに隠れて、豪快さが損なわれている。 春の方が良い感じである。
滝から大きくジクザクと登ると、やがて杉の植林地の階段を登って行くようになるが、そこの左下の苔むした岩の間を流れる渓流の瀬音も心地よい。 植林地を抜けると、いつ来てものどかな湯坂路である。今回はどうかなと見廻すが、モミジは強風にやられたのであろうか、大分痛み、色づいたものは散ってしまっている。 尾根なので風の通り道のようで今回も時々強風でススキが地を這うようになびき、その様が美しい。足元にはなんというアザミであろうか沢山咲いている。リンドウも時々見受けられる。
モミジは鷹巣山まで余りさえない。鷹巣山を急降下した鞍部あたりは風が弱いのか奇麗であった。今回も鞍部から左へ千条の滝へと向う。千条の滝へは浅間山からのコースもあるが、殆どが植林帯で 展望はきかず、道は荒れて掘れてて歩きにくく、敬遠した。
左に色づいた駒ケ岳の山肌を見ながら下って行く。コアジサイや潅木の葉っぱの黄葉が杉林の左から差込む日に輝きまぶしい。 傾斜が緩むと自然林の森を行くようになる。所々に色づいたモミジも見られ、好ましい森である。やがて瀬音が聞こえてきて千条の滝となる。落ち葉が滝の下に浮き、秋らしい風情を見せてくれている。 滝の傍の蛇骨川の上流の小滝も周りの紅葉が写りこんで美しい。
千条の滝から小涌谷駅の方に100mくらい行くと、左上に石畳の階段がのぼっている。 これを上がり、上の車道にでて、右に行くとツジの名所でもある蓬莱園に突き当たる。蓬莱園は紅葉真盛りで、斜光を浴びてすごくきれいであった。初めてなので一周してみたが、 モミジが込み入っていて写真写すのは難しいと思った。この後、蓬莱園の東側の道を真っ直ぐ行って、強羅入口から彫刻の森美術館へと向った。彫刻の森美術館もモミジがあるのかな、と期待したがそれほどでもなかった。 しかし、後ろの山がもっと紅葉すると借景としてすばらしそうである。


( マップ・ガイド )
・1/25000地形図 電子国土ポータル 鷹巣山付近
・昭文社 山と高原地図 「箱根」
箱根全山

(コースタイム)
畑宿9:10--飛龍の滝10:02〜14 --湯坂路入口10:49--鷹巣山11:11--千条の滝・小涌谷分岐11:26--(途中15分ほど昼食休憩)--千条の滝12:21〜42--石段12:43-- 千条の滝道標12:47--蓬莱園12:50〜13:14--彫刻の森美術館13:30〜15:00--彫刻の森駅15:05



飛龍の滝手前の黄葉




飛龍の滝




湯坂路




千条の滝傍の自然林の森




蛇骨川の小滝




蓬莱園




彫刻の森美術館


Canon EOSkissX / SIGMA DC 18-125 OS HSM にて撮影

( END )