A.山歩き/2.山紀行/・・小涌谷から千条の滝、飛龍の滝home


小涌谷から千条の滝、飛龍の滝




千条の滝


小涌谷から千条の滝、鷹巣山、飛龍の滝、畑宿(2014-01-21歩く)
このコースを歩くのは桜のころが多いので、いつも反対の畑宿から歩いている。 今回は年末から1月にかけて寒波が何度もやって来て、あの千条の滝も凍っているかもしれないと思い、小涌谷駅から歩いてみた。

1月には数回箱根は雪が降ったので、小涌谷から千条の滝の道も凍って滑るかと思ったが、すっかり雪は解けて、普段と変わらない。 千条の滝への冬枯れの道、何も期待しなかったが、冬の太陽は丁度夏の夕方のような斜光で、山は影となり、それをバックにススキや冬枯れの梢が光り、きれいであった。 また、冬鳥が囀り、蛇骨川の瀬音とのハーモニーも心地よい。
千条の滝の手前の小さな流れを見たが、凍っていない。これでは千条の滝もダメかなと思う。 案の定、凍っていない。どうしてだろうか、箱根は温泉地なので地熱が高いので凍らないのだろうかと思う。滝の前の橋は工事中で浅瀬の石を渡って山道に上がり、Y分岐の右側の蛇骨川 沿いの山道を行く。

蛇骨川から離れると、右側の谷あいに残雪があらわれる。冬であるが、アオキの葉っぱの無数の煌めきが春の光りを感じさせる。 また、ヤマアジサイの花のドライに日が当たり、枯れてもなお美しい。小さな涸れ沢を渡るとお気に入りのモミジの多い自然林帯になるが この時期は寒ざむしくむしろアオキ帯が好ましい。やがて杉の植林帯の谷際の道をジグザクと登ってゆく。谷の方から斜光が差し、 あの夏のうるさい藪も見違えるような輝きを見せてくれ、対岸の残雪の山肌とのコントラストが素晴らしい。

右側の谷や駒ケ岳の風景を楽しみながら、ひと登りすると、湯坂路に突き当る。ここを右に登ってゆく。予想外に残雪が多く、鷹巣山への急斜面はまるで 冬山の様相である。しかし、近づいてみると、丸太土止め階段の段差ははっきりし、何の苦労もなく登れた。万が一を考えて軽アイゼンを持参したがその必要はなかった。 鷹巣山からカヤトの道は日あたりが良く雪はほとんど消えていた。また、カヤトもすっかり刈払われすっきりしていた。その代り、何も見るべきものがなかった。

湯坂路入口手前から、左に植林帯の道を飛龍の滝に向かって下ってゆく。ここも見るべきものは何もない。ただ、霜柱が木漏れ日に光っていたのを写したのが唯一の収穫であった。 やがて、植林帯を抜けて石のごろごろした自然林の斜面を急降下すると、瀬音が聞こえてきて、飛龍の滝に着いた。 最近、大きな落石があったようで、白い岩の破片がところどころ散らばり、また、滝本体も大岩で視界が塞がったように思えた。 陽が今にも山に沈みそうで、慌てて、煌めく流れなど写す。飛龍の滝は日の陰らない午前中が良いようだ。 この後、つい最近まで紅葉していたようで、モミジのちぢれた無数の落ち葉の道を下ってゆく。

傾斜が緩むと、また、瀬音が聞こえてきて、ところどころに小滝があり、道草しながら下る。左に圧倒する柱状節理のような岩壁 があらわれると、間もなく橋を渡る。登り返して左に夫婦桜をみながら下ると、車の音が聞こえてきて、寄木細工で有名な畑宿に着く。


。 (地図)
・昭文社 山と高原地図 「箱 根」

(特記事項)
・畑宿バス停の湯本行きバスは一時間に二本ほどあります。

(コースタイム)
・小涌谷駅9:40---千条の滝10:05---湯坂路11:20---鷹巣山11:43---湯坂路入口12:00---(10分休憩)---飛龍の滝12:43〜13:24---畑宿14:09



小涌谷駅〜千条の滝





千条の滝〜湯坂路





千条の滝〜湯坂路





飛龍の滝〜畑宿





飛龍の滝〜畑宿


Canon EOS60D TAMROM 18〜270mm DiII VC PZD にて撮影