A.山歩き/2.山紀行/・・足利・天狗山


足利・両崖山から天狗山
( 天狗山 258.6m )


両崖山への山道から梅林を望む

姫織神社〜西渓園梅林〜両崖山〜天狗山〜須永山('09-03-18 歩く)
NHKで足利の西渓園の梅を放映したのを連れが見て、もこもこと山の谷に連なっていて良かった、と言った。はて、西渓園、聞いたことがない。どんなとこだろう、とnetで調べてみた。 そうすると、西渓園の梅を見ながら山歩きをした記事が出てきた。梅だけなら見に行く気にならないが、山歩きも出来るなら行ってみょう と急遽計画する。折角足利まで行くなら、ついでに足利学校跡、渡良瀬川堤防の菜の花、佐野の三毳山(みかもやま)のカタクリ、なども見てみようと下調べをする。

東北道佐野ICで降りて、50号線を桐生の方に向う。立体交差されていて快適に進む。そして、立体交差の公設市場前交差点で右折して進み渡良瀬川を渡った後クランク状に曲がり、 JRを高架橋で越えたところで、東西に走る足利市のメインストリートを左に行く。
車の駐車は山歩きの周回コースの終点に近いところ、足利公園と設定した。この入口は標識がなく分かりにくい。 10個目の交差点に左・足利公園という標識があるが無視して少し行くと切通しに差しかかる。その手前の道を左折する(常念寺幼稚園の向かい)。2,3分上ると公園の駐車場となる。
身支度して 梅の香りが漂ってくる坂を右に足柄市街地を見ながら下る。先ほどの公園入口のところで常念寺幼稚園側に渡り、裏道を経て織姫神社の前の広い裏通りを行く。歩道が広い立派な道路である。左手に 足利西小学校がある。校門の左側に昔懐かしい二宮金次郎の像が立っている。さすが学問の街、足利、歴史と気品を感じる。

ハイキングは姫織神社の急な石段の登りから始まる。本殿まで石段の連続で、 突然の急登で息が切れ始めると、朱色の柱と、白壁・屋根のグリーンとのコントラストが美しい均整の取れた本殿が正面に見えてくる。両崖山へのハイキングコースは本殿の右裏の石段へと続く。 ひと登りすると、駐車場や施設のある尾根に到達する。そして、15分ほど車道を緩やかに登って行くと、やがて、岩と赤松の多いガレのような山道を緩やかに登って行くようになる。両崖山○○KMという道標が等間隔に立ち、 良く整備されている。
このように岩が多く赤松の生えている山は、定年直前、姫路に単身赴任していた当時登った播磨や六甲の山と雰囲気がそっくりである。播磨や六甲の山は五月連休頃ミツバツツジで山がピンクに染まった。 ここもツツジが多く、ツツジの咲くころは良さそうである。
尾根の左下が今日の目的の西渓園梅林である。netの記事によると「両崖山800m」という道標のあたりに左に下る道があるという。その道標に来たので左側を注意深く 見て行く。ないがどこだろうと先に行くと「両崖山0.7km」という道標が立ち、その手前左に踏み跡が下に下っているのが見付かった。
ここに違いないと下ってゆくと、木々の間から下に白い帯状の梅林が見えてくる。 梅林に降り立つと、梅の木が密に植えられ梅の花のトンネル道を右上に行く。少し残念なのはもう終わりかかっていることと、それに紅梅がなく変化がないということである。 でも、この梅の花のトンネル道は圧巻である。
7,8分ほど行くと、右上に尾根に上る階段となる。途中左に行く道があり、どこへ行くのだろうと行って見ると、そこは梅林を一望に見渡せる展望台であった。 ここで、休憩を兼ねて写真を写す。風景写真として写すのには電線があったりして、あまり良くなかったが、谷を埋め尽くす雪渓のような景観はすばらしい。 また、尾根に戻って両崖山目指して、ごつごつした岩の尾根を登って行く。 この岩尾根から両崖山という名前が付けられたのだろうか。やがて東屋のある展望台となる。ここから少し登ると赤い鳥居の立つ足利城跡の両崖山である。
ここに天狗山への小さな道標があり、それにしたがって左に行く。 すぐY字分岐となるが、左の「通り七丁目方面」へ行く。ひと登りしたところが柴山であった。案内があり、「この山頂一帯は、四月中旬から五月初旬にかけて紫ツツジ、山ツツジが咲き誇ります。」とあった。 本当にツツジの多いところである。花の頃は見事であると想像させられる。
この後、自然林の美しい山道を下り、鞍部から天狗岩へとトラロープの道を登り返す。巻き道もあるが、特に危険はないので 直登した方が変化があって面白い。天狗岩に登りきったあたりから、天気予報では快晴であるはずが、ポツリポツリと雨が降り出した。風も結構強い。
急ぎ足でフラット道になった尾根を少し行くと、三角点のある天狗山(地形図258.6mの地点)に到着した。とうとう本降りになってきた。 天狗山では証拠写真を写して休まず先へ行く。雨に追いたてられるようにアップダウンを繰り返しながら下る。やがて、ハイキングコースは尾根筋から離れ左下へ行くよう指示している道標が立っているところに至る。もう里かと思ったら、 また下ってからアップダウンを二回も繰り返す。 最後のピークは須永山(地形図154m)という山であった。
先ほどの雨は通り雨だったようで、青空がのぞきだした。小休止した後、前方眼下に渡良瀬川や 田んぼに浮かぶ島のような小山を眺めながら下った。降りたったところは常念寺の前で、駐車場の足利公園の入口の向かいであった。余り観察もしないで歩いてしまったが、先にも書いたように岩の山で、ツツジの木がすごく多い。 ツツジの咲く頃が最もいい季節ではないかと思った。

時間があるので足利学校とばんな寺を見て廻り、昼食の後、渡良瀬川の菜の花でも写そうと、50号線の橋のあたりがきれいであるというnetの 情報で行った見た。残念ながら、時遅しで、土手の菜の花は刈り取られた後であった。それではと、佐野の三毳山(みかもやま)の東口園地 に向う。期待していなかったが、キクザキイチゲは満開で、カタクリも駐車場の近くの園地は大分咲いていた。上の方は一週間後くらいが見ごろではないかと思った。

( マップ・ガイド )
・1/25000地形図 電子国土ポータル 両崖山付近--ハイキングコースは地形図の破線の通りです。

(コースタイム)
自宅4:45==(東名・首都高速)==佐野IC6:55==足利公園(P、トイレあり)7:35〜55--織姫神社入口8:10--道標「両崖山0.7km」・西渓園分岐8:56--西渓園梅林9:00--梅林最上部展望台9:08〜15--尾根道9:19-- 両崖山9:35〜40--柴山9:45--天狗岩10:06--天狗山10:15--本経寺分岐道標10:29--左下への「ハイキングコース」標識10:33--須永山10:55〜11:03--常念寺11:20--足利公園(P)11:27



織姫神社




織姫公園から足利の町




西渓園梅林全景




両崖山直下からの山並み




天狗山山頂




ばんな寺の大イチョウ(樹齢550年)




みかも山のキクザキイチゲ


LUMIX DMC-LX3 にて撮影

( END )