A.山歩き/2.山紀行/・・浅間隠山


浅間隠山
( 1756.7 m )


浅間隠山から浅間山


二度上峠下登山口から浅間隠山 ('07-10-24)
浅間隠山登山口に行くのに軽井沢経由と高崎市倉渕町経由がある。 軽井沢ICで降りて行った方が早そうであるが、今回は倉渕町の烏川渓谷が紅葉しているなら撮影してから登ってみょうと前橋ICで降りて、17号線から 406号線を経て行くことにした。
406号線から北軽井沢へ抜ける県道54号線に入り、しばらく行くと川浦小学校に至り、橋を渡って2km ほど行くとダム建設予定地に向っている旧道が左下に下っている(この道の先の「はまゆう山荘」に近い方に「烏川渓谷公園」がある)。 ここを下ってしばらく行くと、突然、ゲートと看板が現われた。9月上旬、神奈川県に上陸した台風の影響だろうか、残念ながら土砂崩れにつき通行止めとある。周りを見渡しても紅葉にはまだ早いようだ。あっさり烏川渓谷での撮影を あきらめ引き返して烏川を見下ろすダム建設の代替に作られた新道を行く。
新道は「はまゆう山荘」の手前で旧道と合流するが、旧道は 閉鎖されている。「はまゆう山荘」を過ぎてさらに上って行くと周りの木々は杉などの植林から自然林に変わり、色づき始めた浅間隠山らしき山の展望が開けてくる。やがて右側に浅間隠山登山口の案内板の立つ登山口に到着する。 そこは道が広くなっていて車4,5台は駐車できる。その20m位先の上にも簡易トイレの置かれた10台位の駐車スペースがあるのが見える。

駐車している車は単独行の中高年男性の一台だけであったが、身支度している うちに若者の単独行の車も増えた。登山口より枯れ沢沿いの道を入ってゆくと、すぐ唐松林の斜面を登るようになる。直登の道、つづら折の道が交錯している。 適当に上へ上へと登って行くと12,3分ほどで尾根にたどり着く。
朝の低い日差しがようやく尾根の木々に差し込んできて、白樺の白い幹や桂の黄葉 を照らしまぶしい。左斜面をトラバース気味に廻りこんで行く。斜面に点在しているモミジが朝日に輝いて美しい。木々の間からこれから登る浅間隠山の尾根が見える。まじかに見えてその勾配もそんなにきつくな さそうに見え、さらに山道も平坦で歩きやすく気分よく進んでゆく。
尾根到達点から10分も歩くとY分岐点となる。道標にしたがって右の山道を行く。モミジがあったり、明るく行く先の展望が開けたり、気持のよい道である。 やがて、V字谷状のコナラの繁る下草が笹の斜面の登りとなる。これも直登コース、つづら折コースに分かれている。10 分余も登ると傾斜も緩んでくるが、少し行くとまた樹林帯の登りとなる。登るにしたがって益々傾斜がきつくなる。しかし、色づいたモミジが多くなり、写真を写しながら登れたので気が紛れて助かった。 やがて、一箇所だけ右側が開け、浅間山、妙義山、鼻曲山などが見渡せられるところとなる。ここで写真を写しながら一息つく。
さらに少し登ると傾斜が緩み、もう山頂かと思う。 しかし、そこはワラビ平分岐であった。そして左に梢越しに大変そうに見えるピークが浅間隠山であった。潅木の笹の道を左にとり、一旦緩やかに下り登り返して行く。実際登って行くと見た目よりきつくないので安堵する。 段々視界が開けてくる。とうとう北側以外は遮るものないすばらしい展望の道となった。
最近登る山はブナの山が多く、このように展望の優れた 山は久しぶりであった。感動しながら、風景に撮らされながら登る。登りきると、登山口で一緒だった単独行の人や途中で追い越していったご夫婦等が方位盤を囲んで山の同定談義の最中であった。我々も それに加わり、360度展望の山をしばし楽しんだ。
珍しく山頂では長居した。そのため下山時には太陽が高くなり、黄葉、紅葉の木々のトンネルは一斉に輝きだし、まるで登る時とは別世界のようである。 紅光浴と紅葉の写真撮影を楽しみながら下山し無事山歩きを終えた。駐車場は登山口も簡易トイレのあるところも満車状態であった。1時間半程度であのような絶景ポイントに到達できるので人気が高い山のようである。


(地図)
・ 昭文社 山と高原地図 「浅間山・軽井沢」2004年度版

(コースタイム)
自宅3:50==東名厚木IC==用賀IC==(環八)==関越練馬IC5:05==前橋IC6:05==二度上峠下登山口(P)7:24〜31--
尾根7:44--分岐7:55--ワラビ平分岐8:55--浅間隠山9:10〜31 --二度上峠下登山口(P)10:52





紅葉の山道





赤城・榛名山方面を望む





妙義山方面を望む





ズミの実と浅間山





下山時に輝いていたドウタンツツジの紅葉





[Canon EOS kiss DN/SIGMA 17-70mm DC ]