例年、雪が解ける頃、秋田の実家に帰ることにしている。いつもは岩手から秋田に抜ける秋田道の湯田峠あたりはフキノトウが一斉に顔を出し、
峠の春を感じさせるが、今年は雪が多く、峠の集落はまだ雪の中であった。
実家の周りの道路や田んぼはさすがに雪が解けていたが、山際や林の中はまだたっぷりと雪が残っていて、雪解けの靄が立ち込めていた。 早朝に刺巻湿原の水芭蕉と乳頭温泉郷のブナ林を写しにいってみた。湿原は周りの山の雪解け水が流れ込み、水が豊富であった。そのため雪はすっかり消え、純白で清楚な早春の 花、水芭蕉は花盛りであった。残雪のブナ林は、小雨の霧に幻想的に煙り、静かなたたずまいをみせていた。 ('05-04-20・21 Canon EOS kiss DN /EF-S10-22mm/TAMRON AF28-300mm にて撮影) |