A.山歩き/2.山紀行/・・安倍川源流から安倍峠・バラノ段尾根 home


安倍川源流から安倍峠・バラノ段尾根








安倍川源流から安倍峠とバラノ段尾根(2014-06-03歩く)
今年もシロヤシオの季節になって、どこかシロヤシオを見に行こうと思う。2010年に安倍峠から奥大光山往復した時のシロヤシオとトウゴクミツバツツジのコラボ が忘れられず、昨年も行ってみた。ところが車を走らせて身延まで行ったところ、林道が台風で崩壊して、不通であった。 今年は復旧しているか調べてみたところ、梅ヶ島温泉側からの林道が開通していることを知り、急遽出かけてみた。奥大光山まで行かなくても手前にも結構シロヤシオ が咲いていることを思い出し、今回は安倍川源流から安倍峠・バラノ段尾根(私の付けた仮称です)というルートで歩いてみた。

梅ヶ島温泉から下記mapの安倍峠の駐車場(map-P)を目指して林道を上がって行く。少し狭いが舗装されている。途中、左に結構落差のある滝が見えるが、帰りに写すこ とにしてパスして行く。やがて、左に八鉱嶺の登山口の駐車スペースが現れる。 その先にサカサ川(安倍川)源流をたどる道の入口(map-A)があるはずなので見逃さないようにゆく。 入口の道標を確認して1kmほど行くとトイレのある安倍峠駐車場に着く。

周回ルートはどちらから廻るか迷うが、今回は 疲れた後の林道の登りはつらいので、P→A→Bと歩くことにした。林道、何かめぼしいものでもないかとあちこち探しながら行く。 赤いウツギ、ヤマツツジが時々見受けられる。今日のお目当てのシロヤシオが一本あった。少しくたびれて、散りかけている。この 標高でこれなら上の方は見ごろかもしれないと期待する。やがて左に「安倍峠旧歩道」の道標(map-A)が出てきて、サカサ川源流沿いに行く。

東丹沢あたりの沢のようなところを行くのかと思ったら、優しい優しい滑のような流れを行く。天井は木々に覆われ、 水面に緑が映り込み美しい。渓流にはイタヤカエデの葉っぱが流れ着き、山梨の森林100選の森の豊かさを想像させる。だんだん、水量が少なくなり、伏流水となって、また現れたりする。 安倍川の水源地という標識が現れると完全に水はなくなり、イタヤカエデ等の木々の新緑の美しいハーフパイプ状の谷となる。 やがて、1488m安倍峠の標識が立つところに至り、バラノ段方面へ右に急登してゆく。なお、この標識の立つところは1420m 付近で、1488mは左上の林道のさらに上のピークである。

一旦ブナの大木の立つ尾根に取り付き、そこから尾根沿いにさらに急登してゆく。シロヤシオはどうか、トウゴクミツバツツジは どうか、と先を見ながら登ってゆく。おおよそ1500mからシロヤシオが現れる。今年は花の付きがよく、当たり年のようである。 ブナに寄り添った満開のシロヤシオ、まるでブナがシロヤシオをまとっているようで、素晴らしいコラボレーションである。 更に上がると、立ち枯れたブナの巨木の立つところに至る。その周りにシロヤシオが咲き、青空に花の白が透けて美しい。 右手奥には八鉱嶺が眺望される。ここは前に来たときはトウゴクミツバツツジも咲いていた。しかし、今年は残念ながらもう花は過ぎ、花殻が垂れ下がっている。

尾根はまだまだ急登である。一歩一歩この後も続くブナとシロヤシオのコラボレーションを写しながらが登ってゆく。 バラノ段1647.7mの手前の台形状のピーク1625mに達し、尾根の急登は終わる。ここからは鞍部まで急降下して登り返すとバラノ段であるが、 ここまでシロヤシオを十分満喫したので今回はこれまでとし、先ほどのブナの巨木の立枯れ手前まで下って昼食とした。
戻って安倍峠の標識のところから、林道に登り、左に行く。下り一方かと思ったら、結構上がり、最後に下って駐車場だった。帰りは 梅ケ島温泉手前の林道わきの「鯉ケ滝」に寄って写真を写した。

(地図・ガイド)
map(安倍峠付近地形図)


(コースタイム)
安倍峠(P)9:37---安倍峠歩道入口9:56---安部峠11:02---ブナの巨木立ち枯れピーク11:57〜12:09---1625mピーク12:28---ブナの巨木立ち枯れピーク手前(昼食)12:47〜13:11---安部峠13:47 ---安部峠(P)14:05



安倍峠旧歩道入口





渓流のイタヤカエデの葉っぱ





安倍川源流、ハーフパイプのよう





ブナとシロヤシオのコラボ





木漏れ日に光るシロヤシオ





鯉ケ滝



Canon PowerShot G1X MarkU にて撮影