A.山歩き/2.山紀行/・・八幡平・長沼home



八幡平・長沼
( 大場谷地、大谷地、長沼、大沼 )


大場谷地にて

八幡平・長沼を歩く ('09-07-02)
秋田の実家に帰省し、中学時代の同級生と写真撮影に行くことになった。下に記載の山と高原の地図をみていて、「美しい森の道」「森の中の秘沼」という文句に引かれて、 八幡平の長沼に行ってみた。
実家から旧角館町・田沢湖町を通って、玉川温泉の方に向う。玉川温泉を見送って 上って行くと、左側に湿原が広がり、赤、黄色、白、緑のカラフルな風景が広がる。ここは大場谷地というところで、この時期レンゲツツジ、ニッコウキスゲ、ワタスゲ、コバイケソウの花が 咲いている。霧が峰あたりではレンゲツツジの後にニッコウキスゲが咲くというのが順序であるが、ここ秋田の山ではほぼ同時に咲く。 良く整備されていて、木道が奥の森まで伸びている。折角なので、途中下車して花散策しながら写真撮影を楽しむことにする。
この後、八幡平に向かい、大沼の傍の八幡平ビジターセンターに車を置いて、長沼へと出発する。 この辺は熊出没注意区域なので熊よけ鈴を付けてゆく。火山のように温泉の蒸気が泥を跳ね上げている傍を行く。やがて沢を渡る。沢にはロープが張られ、それを頼りに石伝いに渡る。 それからはブナ林を緩やかに登って行く。「美しい森の道」に違いないが、先日歩いた乳頭山への道とそう変わらない。やがて下りだすと 森が開け「大谷地」にでて木道を行く。
ワタスゲの白い湿原が広がり、足元にはみずみずしいシダやコバイケソウが群生している。前に『大場谷地」で、あまりにもカラフルなお花畑を見たせいか、 もったいないことに感動が少ない。木道はすぐまた森に入って行き、蒸ノ湯との分岐となる。ここは丁字路を左に長沼の方に行く。山道はまた大谷地湿原に出る。この辺はレンゲツツジも見られ、最初よりカラフルである。 ここで、すこし写真を写した後、湿原に沿って長沼へと向う。
そのうち湿原と離れ、ブナ林を緩やかに登って行く。やがてピークに達し、下りだすと、前方が明るくなってきて長沼の岸辺にでる。 岸辺には東屋があり、池の方が開けている。水面にはスイレンのような水草が浮かび波にゆれ、波は空を反射して煌いている。右奥の対岸の湿地には、イワイチョウであろうか、白い花が広がっている。 静かなたたずまい、まさに「森の中の秘沼」であった。
しばらく昼食をとりながら撮影を楽しみ、もと来た道を引き返した。帰りは1時間半ほどでビジターセンターに戻った。折角なので大沼を覗いてみることにする。 大沼の周りの草地にはニッコウキスゲとレンゲツツジの時期なのにほとんど花は咲いていない。沼畔に行って写り込みや水草を写して今日の撮影山歩をおしまいとした。

( マップ・ガイド )
・昭文社 山と高原地図「岩手山・八幡平・秋田駒」

( 特記事項 )
・今回はもと来た道を引き返したが、蒸ノ湯まで行って、バスで戻ってくる方法もありそうだと、ビジターセンターでバス待ちしている人をみてそう思った。

(コースタイム)
大場谷地8:25〜9:30==八幡平ビジターセンター(P)9:55〜10:02--沢10:15--大谷地11:03--蒸ノ湯分岐11:10〜18--大谷地11:20〜29--長沼11:50〜12:42-- 蒸ノ湯分岐13:14--八幡平ビジターセンター(P)着14:08--大沼めぐり14:15〜35



ブナの大木




大谷地




大谷地




キヌガサソウ




ブナ林




長沼




長沼




長沼




大沼




大沼


Canon EOSkissDX / SIGMA DC 18-125 OS HSM にて撮影

( END )