A.山歩き/2.山紀行/・・妙法ケ岳home


前山八方ケ原線歩道
( 雷霆ノ滝、咆哮霹靂ノ滝 )



咆哮霹靂ノ滝


前山八方ケ原線歩道(2013-10-30歩く)
八方ケ原から塩原に通じる前山八方ケ原線歩道には難しい名前の滝が二つある。一つは雷霆ノ滝(らいていのたき)、もう一つは 咆哮霹靂ノ滝(ほうこうへきれきの滝)である。調べたところ、雷霆とは激しい雷、咆哮とは獣の雄叫び、霹靂は雷鳴が轟くことの意であった。 名前から想像するにすざましいばかりの滝のようで、紅葉狩りを兼ねて歩いてみた。

学校平の山の駅たかはらに車を置いて咆哮霹靂ノ滝まで往復した。 山の駅たかはらは標高1050m、咆哮霹靂ノ滝は標高700m位で、行きはいいが、帰りはきつかった。歩道入り口から、山の神の少し先の「八方ヶ原1.2km, ライテイノ滝1.1km,ホウテイヘキレキノ滝2.1km」道標あたりまでは、雑木林の平坦な道で、この先から急降下しだす。
ライテイノ滝0.6km道標あたりから、瀬音が聞こえだし、雷霆ノ滝の上流の小滝と流れが左下に見えだし、周囲の森も、ブナ、ミズナラ、カツラなどの大木の高木の茂 る森となり、朝の斜光に輝き実に美しかった。やがて、雷霆ノ滝に至るが、とにかく滝巾が大きく、丹沢あたりの滝とスケールが違っていた。

この後、吊り橋を渡って左岸のトラバース道を巻きながら下ってゆく。巻ききったところが、スッカン沢への分岐となる。ここからさらに豊潤の森を下ると左手に 紅葉の山肌が木々の間から見えだし、咆哮霹靂ノ滝の滝に至る。この滝も滝幅が大きく、飛沫が斜光に輝き光芒も見られ、素晴らしい滝であった。 秋の日は暮れるのが早いのでのんびりしていられない。一通り写真を写し、引き返す。
帰りは恐い、慌てず、一歩一歩登ってゆく。 大木の茂ったあたりは、光線の加減が変わり、あまり見栄えがしなくなっていたが、ライテイノ滝0.6km道標の先の平坦道は朝の黒褐色の 冴えない森が、光線で満ち溢れ、見違えるような紅葉の森となっていた。この後、車で八方湖へ行ってみた。八方湖は光線の加減でさえなかったが、その途中の紅葉が素晴らしかった。


(地図・ガイド)
・昭文社 山と高原地図 「那須・塩原」

(特記事項)
・前山八方ケ原線歩道は八方ヶ原から塩原までの歩道ですが、咆哮霹靂ノ滝の先は通行止めとなっています。
・スッカン沢への周回道も通行止めとなっています。'13-11月を目途に復旧するとのことです。


(コースタイム)
・山の駅たかはら(P)8:18---山の神8:45---雷霆ノ滝9:48〜57---吊り橋10:10---咆哮霹靂ノ滝10:27〜38 ---雷霆ノ滝11:10〜14---八方ケ原1.2km道標12:12---山の駅たかはら(P)12:44




雷霆ノ滝





ブナの根っ子





戻りの平坦道





八方湖への途中





八方湖への途中


Canon EOS 60D / TAMRON 18-270mm F/3.5-6.3 DiII VC PZD  にて撮影