A.山歩き/2.山紀行/・・五湖山


五湖山
(1339.8m)
〜 マツムシソウ咲く五湖山 〜

富士山と精進湖 (女坂峠から15分の岩場の展望台にて)

五湖山('08-09-09 歩く)
8月は孫が夏休みで来ていて、山歩きは一ヶ月もブランクになった。9/6に八丁山・清八山に登り、大分、体も戻ってきた。 もう一息であるので、引き続き比較的近場のまだ登っていない五湖山に登ることにした。
車を登山口の諏訪神社の駐車場に置いた。今回は兎に角、山歩きに 体を慣らすことである。山自体にあまり期待していない。ただ、富士山の周りの山なので富士山は見えて欲しいと思いながら出発する。
右尾根の陰で薄暗い沢沿いの自然林の道をジグザクと1時間ほど登ると高い木に包み込まれた感じの良い女坂峠に着く。 ここから右に自然林のフラット道を行く。やがて左がカラマツ林の右が自然林の滑りそうな道を急登する。そして登りきると岩場の上の富士山展望台に躍り出る。
三方分山からと同様、精進湖の上に浮かぶ富士山を期待して眺めるが、お互い離れ離れ、27mm(35mm換算)レンズで精進湖を右端、富士山を左端に入れるのがやっとの状態であった。 でも、景色は抜群である。眼下は樹冠の海。さて、ここからどう行くんだろうと思う。足元の岩場の踏み跡らしきところを辿って下る。 見た目よりたやすく樹林帯に降りる。この辺は鞍部となっていて、ブナ、カエデ、ヤマボウシなどが多く、紅葉の頃はよさうに思えるところである。 展望台から15分も歩くと樹林帯を抜け、岩が散在する潅木のガレ場を登って行く。
連れが「マツムシソウが咲いているよ」と上で叫んでいる。冗談だろう、咲いていたとしても 残り花の一輪くらいだろうと思う。ところが、驚きである。少し時期的に遅かったが、結構山道沿いに咲いている。早速、マツムシソウ撮影タイムとなる。 ノコンギク、ヨツバシオガマなども咲いていて お花畑の様相である。
さらに上に登ると、ワレモコウ、ウメバチソウ、オミナエシ、タムラソウ、トリカブト、キク などが咲き、富士山も見えて来る。お花畑の花はそんなに多くなく一部切れる所もあるが、山頂まで続く。 予想もしなかった思いがけない出会いに幸せな気分となる。
手製の五湖山の標識の立つ山頂は木に覆われて見晴らしがきかない。登山口から約2時間できてしまった。以前、この尾根のはるか 先の王岳に鍵掛峠から登った。まだ歩いていない五湖山から王岳間が気になる。 縦走は無理なので、片道1時間ほど先まで行って戻ってくることにする。 先ほどはマツムシソウに出会えた。今度はどういう景色が迎えてくれるだろうかと期待しながら出発する。
若干下ってほとんどフラットな雑木林の道を5分ほど行くと標石のあるところに到着する。 家に帰って、地形図を見て、ここが本当の1339.8mの五湖山であるのではないかと思った。ここから下る。フラットになると右側の一部が 開け、富士山が見える。その後小さなピークを越え下った鞍部付近から豊かなブナ林となる。登り始めにブナの巨木が立ち、 ブナ林の広い尾根道を緩やかに登って行く。
この尾根を登り切ったら引き返すことにしょうと決めるが、ブナ林の緩やかな登りが長々と続く。そのうち 勾配も緩み、ミズナラの巨木が立っているところとなる。でもまだ下っていない、さらにフラット道を10分ほど行く。恩という字を刻み込んだ標石があり、傍のミズナラの幹には赤い「境界見出標」という プレートが打ち付けられている所に至る。先を見ると緩やかに下っているように見える。丁度1時間である。ここで引き返すことにする。
家に帰ってから地形図をみて検討したところ、横沢頭(1465m)の西側の二つ目の広いピーク(約1400m)まで行ったようである。 この後、五湖山標識の西側の開けたところまで戻り、昼食をとりながら、マツムシソウと、ススキを前景にした富士山などを写したりし、初秋の山を 存分に楽しんだ。

( マップ )
・昭文社 山と高原地図「富士山」

(コースタイム)
諏訪神社(P)7:50--女坂峠8:56〜58--岩場の富士山展望台9:14--マツムシソウ咲くガレ場9:32 --五湖山10:10〜15--標石のあるピーク10:20--富士山展望ポイント10:23--ブナの巨木10:49--ミズナラの巨木11:02--折り返し恩標石11:12 --五湖山11:56〜12:25--女坂峠13:20--諏訪神社(P)14:08











五湖山〜1400mピーク間のブナの巨木



Canon kiss DN / EF-S17-85mm IS USM にて撮影


( END )