A.山歩き/2.山紀行/・・青梅丘陵三方山を経て吉野梅郷home


青梅丘陵三方山を経て吉野梅郷


天澤院裏山から青梅丘陵三方山方面を望む


青梅丘陵三方山(454.3m)を経て吉野梅郷(2012-03-22歩く)
今年は梅の開花が一ヶ月ほど遅れ、ようやく吉野梅郷も咲き始めた。本当に待ちくたびれた、まだ早そうであるが、 今年もお気に入りの吉野梅郷と組合せて山歩きを計画する。一昨年は、南の山、赤ぼっこ経由であった。今回は北の山、青梅丘陵とする。 青梅丘陵は青梅の鉄道公園のあたりから始まり雷電山位まで多摩川と並行して連なっている。
青梅丘陵には辛垣城址がある。辛垣城は、平将門の後裔と称する奥多摩の地を支配していた三田氏が、戦国時代、関東の覇権を 狙う小田原北条氏の侵攻を阻止するため、青梅丘陵の二俣尾に築いた。しかしながら永禄6年北条氏照と軍畑付近での戦さに敗れ、辛垣城は落城し三田氏は滅亡した。軍畑という地名もこの合戦によりついたものとか。

青梅駅を出て左に少し行くと、青梅鉄道公園の案内標識がある。それに従って左折して青梅線を高架橋で渡り、 正面の丘を目指してゆくと、右手斜面に桜の多い公園が見えてくる。その上が鉄道公園で、S字カーブ道をひと登りすると、鉄道公園入口に至る。 青梅丘陵ハイキングコースはここから始まり、標識のある左の林道のような道に入ってゆく。
すぐゲートがあり、車両進入禁止となり、ここから平坦な広い遊歩道が矢倉台まで続く。コナラやクヌギの高木のトンネルの美林の道で、所々開けて、眼下に青梅の町、その向こうに、 以前登った赤ぼっこの山々であろうか、山々が連なり、その上に少し窮屈であるが富士山が顔をのぞかせている。 また、開けた下斜面には多くの桜が植えられているところもあり、お花見ハイキングには最適なところと思えた。道は平たんであるので中高年の 山歩(さんぽ)コースにも最適である。
さらに、遊歩道に並行して、ピーク経由の山道もところどころにあり、物足りない人は 山道を歩くこともできる。それに、青梅市街地、日向和田へのエスケープルートがいくつもあり、疲れたら下ることもでき、至れり尽くせり、である。
矢倉台からは上りがあったりの杉やヒノキの植林帯で、山としては余り魅力的でないが、植林が良く手入れされているので、 気持ちよく歩ける。406ピークの巻き道あたりから、本格的な細い山道となり、アップダウンが続く。しばらく行くと企業の森・東芝府中(青梅)の看板のところに至り、 北側が伐採されていて大きく開ける。
伐採境界をたどる山道の先に二つほどのピークが見える。そろそろ三方山、巻き道もあるが、ピークを踏んで進むと、二つ目のピークの左奥が、三角点のある杉に囲まれた 三方山であった。これで、三角点ピークを踏んだし、そろそろ吉野梅郷の方、すなわち二俣尾に下ることにする。すんなり下れると思ったが、 意外や意外、アップダウンを何回となく繰り返し、やっと先に辛垣城址らしいピークが見えてきて、二俣尾駅1.1kmの道標に従って左に下る。
急降下の植林帯をひたすら下る。民家の裏庭まで植林帯という感じで、里に出ると、間もなく二俣尾駅のホームの見えるT字路に突き当り、 左折して三田氏の菩提寺である海禅寺の山門の前を通り、踏切を渡る。
あとは青梅市観光協会HPに載っている吉野梅郷案内図の観梅モデルコースに従って梅の公園に行く。予想通りまだ梅の花は 早く、梅の公園の東口付近の紅梅は花盛りであったが、正門の白梅地帯はまだつぼみが堅かった。この後、天澤院の裏山に登ってみた。正門付近が時期尚早なので、見下ろす梅の公園の景色はいまいちであったが、 裏側のベンチのある展望台からは、先ほど縦走した青梅丘陵の連なりの眺めが素晴らしい。


(地図・ガイド)
・地形図 青梅丘陵Map-----(GPS ATLAS ASG-10とカシミール3Dにより作成)
・昭文社 山と高原地図「奥多摩」
・青梅市観光協会HP 梅まつり周辺の見どころMAP

(コースタイム)
青梅駅8;06--鉄道公園8;19--矢倉台9;42--三方山10;40--二俣尾分岐11;13--二俣尾駅丁字路11;44--吉野梅郷個人梅園(昼食)12;35〜13;10--梅の公園13;15〜13;40--(天澤院裏山展望台)-- 吉野梅林バス停14;04〜08==(バス)==青梅駅



第一休憩所の雑木林の道





開けた斜面の桜の植林帯





植林帯の山道





三方山山頂





梅の公園(東口側)





正門側の丘の白梅は咲いていない


LUMIX DMC-LX3 にて撮影