A.山歩き/2.山紀行/・・丹沢・一ノ沢峠周回home


丹沢・一ノ沢峠周回




物見峠入口下の布川の風景


一ノ沢峠周回(2012-11-20歩く)
春の桜の咲く頃、お気に入りで何回となく撮影に行っている丹沢札掛の布川。特に、物見峠入口下の布川と唐沢林道の布川橋のあたりが素晴らしい。 桜がきれいということは、紅葉する広葉樹が多いだろうと、今回、地図を見て、物見峠入口、一ノ沢峠、唐沢林道黒岩入口、唐沢林道布川橋、物見峠入口と 周回するルートを設定して歩いてみた。

ヤビツ峠を経て清川村に抜ける県道の札掛の先に物見峠入口がある。その駐車スペースに車を置いて歩き出す。一ノ沢峠への道はモミの木の原生林 があって深山の雰囲気して好きなところであるが、暖かくなるとヒルがでるので、寒さでヒルがでなくなるのを待ってのハイキングである。

布川に下りだすと、天にも届くような杉の木立の間にモミジが屏風絵のように黄金色に煌めき、幸先良い歓迎をしてくれる。 布川の河原に降りると、布川は、水面にモミジの黄色と青空のブルーを映し、静かにたゆまなく流れている。橋を渡ってモミの原生林に入ってゆく。 見上げるモミの樹間に、競争するように高く伸びたモミジが木漏れ日に輝き美しい。山道は間もなく右に折れ、大木が立ち深山の趣きのする沢沿いの斜面を上がって行く。 やがて、沢に降り、左から流れこんでいる支流の沢を何回か丸太橋で渡り、尾根に向かって登ってゆく。 ここが、本コースで最大の急登で、登りきると息が上がり、一休みする。

尾根は左が切れている岩交じりの幾分痩せ尾根であるが、モミなどの大木が立ち、 なかなか雰囲気のいいところである。足元の岩や根っこに注意しながら登ると、やがて、岩尾根はおしまいとなり、急勾配の斜面に切られた山道を 廻りこみながら、トラバースしてゆく。以前はここが最も危なかしいところであったが、今回行ったところ、鎖が取り付けられ、 桟道部分も工事用鉄パイプで補強され手摺もつけられ安全になっていた。

この後、更に約20mくらいトラバース道を行くと、モミの木の大木の林立する一ノ沢峠に至る。道標に案内がないが右に行くと、大山北尾根になる。 左側の半島のように突き出た森も大木が多く、いい雰囲気のところである。今回は道標に従って、黒岩、物見峠の方に杉の植林帯を真っ直ぐ下ってゆく。 ここは初めての道であり、何かいいことないかと期待しながら下ったが、ずっと杉の植林帯の尾根下りであった。最後に右の沢に下ると、 降り立ったところが唐沢林道であった。

ここで、少し、黒岩の方に行ったり、物見峠の方に行ったりして探索したが、黒岩への道は 一部崩壊して荒れておった。物見峠方面も大月沢橋の方まで行ったが、特別なことは無かった。 探索も終わって、ここで、道標には案内はないが、唐沢林道に降り立った点を基準にして林道を左方向(札掛、布川橋方面)にゆるやかに登ってゆく。 期待していたこの林道は北側で日が当たらず、しかも杉の植林でだらだら上りであった。こんなところ、わざわざルート設定してまで来るんじゃなかったと反省しながら ノルマをこなすように、黙々と歩く。

30分ほど行くとトンネルが現れ、ようやく登りも終わりとなる。そして、トンネルを抜けると 燦々と降り注ぐ秋の日差しと紅葉の広葉樹の森が現れ、その違いにびっくする。そして宝さがしで宝物を探し当てたような気分で、紅葉の写真を写しながら のんびりと、紅葉を堪能しながら下る。クライマックスは布川橋あたりである。ここで、遅い昼を食べ、存分に写真を写す。その後、林道ゲートをくぐり、県道にでて、 左折すると、程なく車の置いた物見峠入口に着く。


(地図・ガイド)
・山と高原地図「丹沢」
地形図

(特記事項)
・一ノ沢峠から下って唐沢林道に降りたら、林道を左にゆきます。左方向は道標に案内ありません。道標に案内のある右の物見峠の方に行かないように 注意方。
・高度感のある沢の傾斜地の道を結構歩きます。足元に十分注意方。

(コースタイム)
物見峠入口(P)---(30分)---1ノ沢峠手前尾根到達点---(15分)---1ノ沢峠---(15分)--- 唐沢林道黒岩入口---(30分)---火打沢隧道---(35分)---布川橋---(12分)---物見峠入口(P)



モミの大木





一ノ沢峠手前の尾根





火打沢隧道抜けた後の林道風景(いいとこ取りです)





灌木の黄葉





布川橋手前の秋色





布川の堰堤


SONY Cyber-shot DSC-RX100 にて撮影